6月23日に行われた手越祐也さんの記者会見。中身空っぽ、ぶん殴りたいといった批判的な意見もある中で、メンタリストのDaiGoさんは大衆扇動のテクニック、味方の増やし方のいい見本として評価されています。
DaiGoさんの考えは私にとって共感できるものが多く、特に書籍「超集中力」は座右の書としてオーディブルで何度も聞きなおし、睡眠を十分にとること、朝活をすること、低GI食品を食べること、運動をすること、生活にアロマを取り入れることなど多くのことを生活に取り入れています。
今回、心理学的観点から手越さんの会見を分析されていたYouTubeの内容がとても興味深く、記事にすることにしました。
その動画がこちら。
手越祐也の記者会見から学ぶ味方の増やし方
DaiGoさんは下記3つの観点から窮地に追い込まれたときに味方を増やす方法を解説されています。
- 謝罪ではなくビジョンを語る
- 共感を得る
- ユーモアを取り入れる
謝罪ではなくビジョンを語る
手越さんはコロナウィルス感染拡大防止のための外出自粛期間中に外出をし、手越キャバクラを開いたといったことで世間から批判を受けた訳ですが、その謝罪会見になると思われた今回の記者会見。
蓋を開けるといつのまにか彼の将来に向けたビジョンを語る場に。この点をDaiGoさんは高く評価しています。
その理由として、今回のように窮地に追いやられた時、謝罪して敵を減らそうとするよりも自身のビジョンを述べて味方を増やした方が結果的に敵も減っていくためとDaiGoさんは述べられています。
考えてみましょう。「私はこれからこんなことをやっていきたい。こんなことに挑戦したい。」といった内容に将来性がありそうな時、あえてその人を敵に回すでしょうか。
人は長いもの、将来性のあるものにまかれるもの。
長いものを敵に回した時、自身が少数派になる不安も芽生えてくるものですね。
また、起業家が資金を集める際、自身の経歴を語ってお金を集めるより、自身の将来性をアピールしてお金を集めたほうがより多くの資金を集めることができたというデータもあるそうです。
YouTuberのHIKAKINさんは、「お金は正しく使えば2倍になって返ってくる。」と語っていますが、過去の実績を信じて投資するより、将来性のあることに投資した方がリターンが得られそうだというのはうなづける話です。
さらに、DaiGoさんは将来的にも付き合いがありそうな相手とは味方になりやすいということも話されています。
確かに相手の将来性を感じ、この先も付き合いがありそうだ、付き合っていきたいと思う人とは関係を継続させたいと思いますよね。
まとめると、味方を増やすためには自分の実績に注目せず、先のこと、将来のビジョンをアピールしようということになります。
私自身の意見としては、この将来のビジョンが具体的であるほど人を味方につけることができると感じています。「こいつについて行ったらなんか成功しそうだな。」と思えれば思えるほど味方になりますよね。この手法はセルフブランディングにも使えそうです。
更に過去の実績もネガティブなものでなければ信用を裏付けるものとなり、味方を増やす武器になる。そんな気がしています。
今回の手越さんのようにネガティブな実績が広まってしまった時にはその火消しに執着せずにメディアといった相手に自分の将来に目を向けさせ、彼らを味方につけろということですね。
共感を得る
手越さんは芸能人でイケメンでそんな人がコロナによる外出期間中に外出していたら、共感できる点は何一つありませんね。
だからメディアに叩かれた。DaiGoさんは「共感の断絶」という言葉を使用されています。
共感できない相手は叩ける。しかし逆に共感できる相手は叩けない。味方になる。
この心理を手越さんはうまく利用して大衆を味方につけたとDaiGoさんは解説されています。
手越さんは具体的にどのように共感を得たのか。
キーワードは「家族」です。
手越さんは15歳で芸能界デビュー、以降芸能活動一筋でここまで来た。もしジャニーズ事務所を退所したらどうなる。
収入がなくなり家族を路頭に迷わせることになる。自分にも守るべき家族がいて、家族を助けないといけない。
また自分はシングルマザーに育てられた。そんな母も守らないといけない。
そういった状況の中で、次の収入源を探すためにはコロナ期間中も外出せざるを得なかったんだ。
そう言われたら、不要不急の外出自粛中も外出せざるをえないか、と思ってしまう気がします。
手越さんはボランティア活動もされていたり、母親を扶養にいれてもいるそうです。
なんだか共感ポイントが増えてきましたね。
共感を得るということは様々なことに応用ができます。例えばTwitterの投稿でエンゲージメントを稼ぎたい時にも共感ツイートは有効ですね。
また味方を増やすだけでなく、良好な人間関係を作るうえでも、まず相手の話を聞いて、「うん、わかるよ。」と共感してあげるとその後の会話がスムーズに運ぶ気がします。
ユーモアを取り入れる
手越さんの会見を見た人の多くが、「手越、メンタル強いな。」という印象を持ったそうです。
DaiGoさんは、自分のメンタルをアピールする時に重要になるのが「ユーモア」だと説きます。
多くの人に囲まれて会見をするといった緊張する場面でユーモアを交えることで余裕をアピールする。
それを見た聞き手は相手を攻撃しようとしても暖簾に腕押しのごとく攻撃しにくくなる。敵にしにくくなる。
DaiGoさんが具体的に挙げているのが手越さんが噛んだシーン。
普通記者会見で噛むとより緊張してしまうものですが、手越さんは「かわいく噛んじゃいました。」と逆にユーモアを交えて余裕をアピール。
もしこれを意図的にやっていたら相当すごいとDaiGoさんは手越さんの行動に舌を巻いています。
DaiGoさんは私たちにもできる応用例として下記のことを紹介されています。
値引き交渉された。→100個買ってくれたら10%割引しますよ。と返す。
先輩に「仕事が遅い。」と責められた。→「いや、先輩のトイレほどではないですよ。」と返す。
私も普段の生活でこのユーモアを取り入れることがあります。ユーモアとはつまり笑うこと。私は仕事に追い詰められ、ネガティブになった時、わざと笑うようにしています。
「いやいや、これ無理だわ。ニヤッ(笑)」
笑うと追い詰められた状況でも少しリラックスできます。
DaiGoさんは最後に手越さんの会見について他の人が真似できないこととして、「イケメン」であることを挙げています。
手越さんのように目が大きく、童顔といった整った顔立ちの人はお願いが通りやすい、イケメンは得をすると解説されています。
逆にイケメンは、詐欺などといった人をだます行為については罪が重くなるそうで、手越さんが嘘をつかない状態で生きていくのなら彼にとって有利な世界が待っていると締めくくっています。
イケメン、確かにファーストインプレッションでイケメンだと感じた人とは仲間になりたいと感じてしまう気がします。
手越祐也の記者会見から学ぶ味方の増やし方 まとめ
手越祐也の記者会見から学ぶ味方の増やし方について、DaiGoさんの心理学的解説を私自身の経験も取り入れながら紹介してきました。
起業を考えている方、良好な人間関係を作りたい方にとって参考になる内容であったと思います。
今回の手越さんの会見をただ野次馬のごとく眺めるだけでなく、このように自分の行動に落とし込める学びを得る姿勢というのは自身の成長を促すうえで大切なことだとも感じました。
情報があふれるこの社会でいかに自身の行動につながる学びを得られるか、そんな視点で情報に触れることを心がけたいと思います。