ベルサイユ宮殿のトリアノンの庭が新型コロナウィルス感染拡大防止の影響で2か月間無人になった結果、自然の驚異を感じさせる変化が起こっているようです。
ベルサイユ宮殿 トリアノンの庭 コロナで2か月無人になった結果・・・
毎日3万人が訪れ、何千人という従業員で溢れていたベルサイユのトリアノンの庭が、外出禁止で2ヶ月無人になったことで300年前のマリー・アントワネットが見ていたであろう本来の姿を取り戻した、という記事。ビデオ有りです。(続)
https://t.co/CKx8hZUej9— Yu ka🐾🇨🇵 (@YuKa00470665) May 29, 2020
外出禁止になる前は毎週芝刈りが行われていた。ところが急に誰もこなくなったことで、キンポウゲやヒナギクが顔を出す。どれもそれまではい見られなかったもの。ルイ15世の時代にまかれた種から発生したものとみられる。
— Yu ka🐾🇨🇵 (@YuKa00470665) May 29, 2020
例えば”la silène” (日本語で何と言うのかわかりませんでした😓)という見た目は特別に目を引くこともない花は、ここトリアノンとコルシカ島にしかないものです。Bernard de Jussieuが、研究するためにコルシカ島から持ってこさせたのです。
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「そのsilène は、目を見張るべきものです、この花は革命にも戦争にも干ばつにも芝刈り機にも負けなかった(300年の時を経てまた生えてきた)のですから!」
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これを機に、ベルサイユではトリアノンにもう二度と芝刈り機をかけないことが決定されたそうです。
素晴らしいな〜☺️— Yu ka🐾🇨🇵 (@YuKa00470665) May 29, 2020
ビデオのワンシーンから、
草花が生い茂り、自然の力強さを感じさせます。
鳥も散歩しています(笑)
ちなみに、キンポウゲはこのような花です。
ヒナギクはこちら。
silèneはsilene(マンテマ属)のことでしょうか。それがこちら。
300年の時を超えて草木が芽吹く様子は、なんとなくジブリ映画「もののけ姫」のワンシーンを思い出させますが、これまで人の手により整備されていた観光地の下にも、このような自然の営みがあり、力強く根を張っていた事実を知った時、自然への畏怖を感じざるを得ませんね。
ベルサイユ宮殿 トリアノンの庭の変化で感じたこと
今回のコロナ騒動でウィルスという自然の驚異、またトリアノンの庭に芽吹く草木からも自然の力強さを感じ、改めて自然との共生の重要性を感じました。
整備されたところ、便利で快適なところがよしとされていた観光地にもありのままの自然を尊重するという変化が起きるかもしれないですね。
ただ、どれもこれも放置すればよいというものではなく、観光地に来て、「来てよかったな。」と思えることや、「また来たいな。」、「リフレッシュできた。」、「元気が出た。」と思えることが大切で、荒れ放題の庭にまた来たいかというとそうではないですよね。
トリアノンの庭は、整備されなくなった結果、マリー・アントワネットが見た景色が再現できたという意味で、観光地としての価値が上がったことが今後二度と芝刈り機をかけないことにつながったのだと思いました。